【紀元神話異聞譚】
これはあの移り気で気紛れな妖精たちの語った取り留めの無い散文を集めたものだ。

この記述が必ずしも確定されたものではなく、ゆらぎ続ける可能性の一つに過ぎないことを留意しておくように。


1 名前:言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 0000/00/00(無) 00:00:00
「すべての始まりは光だった。光は言葉、言葉は力。つまり光はもっとも純粋な力である」


2 名前:言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 0000/00/00(無) 00:31:24
「かつての世界はゆらぎの狭間で揺らぐ泡沫であった。それは、一瞬ともいえぬ間に膨張と収縮を繰り返す不安定な状態で存在していた。
しかし、ある時偶然にも安定した状態があり、その間にヌーナが生まれた。ヌーナはゆらぎを安定化させ、空間を押し広げて物質で満たした。
だが、この世は所詮泡の如く儚く、眠れる獣が覚醒した瞬間弾けて消える夢の産物だということを忘れてはならない」


3 名前:言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 0000/00/00(無) 00:33:13
「イルドのあふれる土地(イルディアンサ=イギア・レル・ゼオータイオル)には、自らをゼオートと名乗る者達がいた。
彼らは人間だったが、に触れて神となった。パンゲオン解体による世界創造から終焉までの15万年間を彼らは生き続ける」


5 名前:言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 0000/00/00(無) 01:22:52
アレとはヌーナから発生した「生きる」という意志であり、原初の時代、自らの身体を分かち、今までいた巨人とは違う、賢い小人を作った。
小人は巨人たちが滅んだ後も生き続けて人間と呼ばれ、さらにそのずっと先に紀元神群と自称するようになる」


11 名前:言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 0000/00/00(無) 02:40:02
「一般に伝承で語られる「死ざるキュトス」なんてものは最初から存在しないのさ。あれは人間の“神の実在”なんて願望が紀元槍によって本当に実在させられたんだ。
いささか矮小化されたとはいえ、あれは本物の神様なんだよ。他の紛い物、真性不死者、つまりキュトスの血を飲んだ最初の人間(ゼオート)たちとは違う」


18 名前:言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 0000/00/00(無) 04:15:14
「まだロディニオがあった時代の【槍】は忙しなくてね、頻繁に脱皮を繰り返していたんだ。そこに住んでいたゼオートの人々は困って、代表者として一人の少年を送り込んだんだ。
少年は【槍】の内部に仕掛けられた複雑な構造プロテクトを破って【槍】の先端に辿り着き、ついに【紀】にアクセスした。この少年を媒介して、他のゼオートの人々も【紀】と繋がった。
その際に少年は、ただ世界を安定させるだけではなく、新しく世界の創造を行ったんだ。つまり神様になろうとしたんだよ」


30 名前:言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 0000/00/00(無) 07:01:09
「何回目かの世界更新の際、誰も命令した覚えの無いプログラムが実行されました。
それは【人類】と呼ばれるれ、瞬く間に増えて、【人類】に関する情報を書き換え、【人類】が歴史上に自然に現れたことにしました。
【人類】を不気味がった神様たちは【人類】を上書き保存しようとしましたが、瞬時にバックアップが取られ、修復されました。
その際の誤作動、フリッカー現象は世界中に影響を及ぼし、それは神様たちも例外ではありませんでした。この時キュトスは分解され、全く違った形に再構成されました。これが、キュトスの魔女です」


45 名前:言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 0000/00/00(無) 11:26:30
「キュトスの解体、その過程は【無】(パンゲオン)の世界創造と等しく、二者は混同されているのではない、キュトスこそがパンゲオンだったのだ」